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国家試験特徴と対策

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出題サンプル Vol.01-Vol.05
Vol.01
幼児期の発達輸液の滴下速度の調節職業病とその原因採血の手技糖尿病について
Vol.02
がんの危険因子骨格筋について乳幼児突然死症候群(SIDS)頻尿について体温について
Vol.03
児童福祉法健康診断・健康相談在宅サービス機関保健所国民健康保険法
Vol.04
コミュニケーション技術身体各部の清潔の援助方法検査時の看護感染コントロール
安楽な姿勢
Vol.05
環境の調整褥創の予防・処置薬剤の作用・投与量・投与法心肺蘇生法
退院計画および退院指導
出題サンプル Vol.06-Vol.10
Vol.06
生活自立が困難な人と家族排泄障害のアセスメント服薬状況の把握合併症の予防
摂食障害時の援助
Vol.07
心身・日常生活への影響排尿パターン・動作・行動、尿性状の観察炎症反応の観察
生活習慣病の形成と予後心臓カテーテル検査・心血管造影検査時の援助
Vol.08
外傷・熱傷・骨折の応急処置術後合併症のリスクアセスメント全身機能・骨髄抑制のアセスメントと対処
意識レベル・内容の観察法膠原病の生活指導
Vol.09
ドーパミン補充療法の服薬指導ホメオスタシスの変化排泄コントロールに対する看護入院
加齢変化の正常と異常
Vol.10
便秘家族の参加と家族への看護一般的原則バイタルサインの測定身体的・心理社会的影響
出題サンプル Vol.11-Vol.15
Vol.11
第二次特徴家族計画の意義先天異常、障害を持つ新生児低出生体重時地域における子育て支援
Vol.12
精神保健福祉法の基本的な考え方拒絶・拒否拒絶・拒否抑うつ状態躁状態
Vol.13
膵臓の構造と機能腎臓の構造中枢神経を保護する組織自律神経系細胞の構造
Vol.14
摂取エネルギーの過不足貧血免疫クロイツフェルト・ヤコブ病内分泌機能低下
Vol.15 在宅看護論 状況設定
病状コントロール|家族支援|病状コントロール
出題サンプル Vol.16-Vol.20
Vol.16 成人看護学 状況設定問題
心身・日常生活への影響
Vol.17 成人看護学 状況設定
身体所見、血液検査の正常性|インターフェロン療法時の生活指導|心身・日常生活への影響とコントロール
Vol.18
出題基準 2-5-B-a|2-5-B-b|2-5-B-b
Vol.19 病気の時間的経緯と急性憎悪
出題基準 2-2-I-b|2-2-I-b|2-2-I-b
Vol.20 褥婦の日常生活とセルフケア
出題基準 1.2-4-C-c|1.2-4-C-c|1.2-4-C-c
出題サンプル Vol.21-Vol.25
出題基準 Vol.21 2-2-A-b|2-2-B-c|2-2-B-c
抑うつ 抑うつ状態 抑うつ状態
出題基準 摂取エネルギーの過不足

〔問題 1〕 正しいのはどれか。
1.中性脂肪のほとんどは大腸で吸収される。
2.胆汁酸と膵液中のリパーゼは脂肪を分解する消化酵素である。
3.胆汁酸と膵リパーゼは小腸内腔に分泌される。
4.脂肪酸はβ酸化によってピルビン酸に分解される。

正解/3
1. × 中性脂肪のほとんどは分解された後、小腸において吸収される。
2. × 胆汁酸は乳化作用によって脂肪の消化を助ける。消化酵素ではない。
3. ○ 胆汁酸と膵リパーゼは、十二指腸乳頭から小腸内腔へ分泌される。
4. × 脂肪酸は、ミトコンドリアでのβ酸化によってアセチルCoAに分解され、TCA回路に導入される。
ここがポイント

1)食物中の脂質は、エネルギー源としての働きをもつ。脂質は、小腸内腔において胆汁酸と膵リパーゼによってグリセリンと脂肪酸とに分解され吸収される。

2)脂肪酸の分解が進み、アセチルCoAが過剰に産生されると、2分子のアセチルCoAから1分子のアセト酢酸が生成される。アセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸の三者を合わせてケトン体といい、血液中のケトン体が増加してpHが低下した状態をケトアシドーシスという。糖尿病で糖利用ができず、脂質の分解が進んだ際などにおこる現象である。

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出題基準 貧血

〔問題2〕血液疾患と末梢血液検査値(成人男子)の組合せで正しいのはどれか。
a. 貧 血    ―――― 血中ヘモグロビン濃度14g/dl
b. 白血球減少症 ―――― 血中白血球数2,000/mm3
c. 白血球増加症 ―――― 血中白血球数15,000/mm3
d. 血小板減少症 ―――― 血中血小板数15万/mm3

1. a、b  2. a、d  3. b、c  4. c、d

正解/3
a. × 末梢血中ヘモグロビン濃度の正常値は性や年齢で異なるが、成人男子では16±2g/dl、成人女子では14±2g/dlである。成人男子13g/dl以下、女子では11g/dlのときには貧血と考える。
b. ○ 白血球の正常値は4,000〜10,000/mm3である。従って4,000/mm3未満のときには白血球減少症と診断する。
c. ○ 白血球増加症は、血中白血球数10,000/mm3以上をいう。白血球の大部分は好中球であるので、その増加は好中球の増加によることが多い。しかし、時にはリンパ球増加や好酸球増加で白血球が増加することもある。
d. × 血小板の正常値は15〜35万/mm3である。血小板数が10万/mm3以下の場合を血小板減少症と診断する。
ここがポイント

1)血液疾患は赤血球の疾患、顆粒球の疾患、リンパ網内系の疾患、出血・凝固の疾患に大別することができる。赤血球の疾患は貧血と赤血球増加症に大別され、いずれも相対的と絶対的に分けられる。顆粒球の疾患は、量的異常、質的異常、骨髄増殖性疾患に大別される。出血・凝固の疾患には、血小板の疾患、血管の疾患、血液凝固・線溶の障害および血栓症に大別される。

2)主な白血球数増加の種類

好中球増加 感染、炎症、腫瘍など
好酸球増加 アレルギー疾患、寄生虫疾患など
好塩基球増加 慢性骨髄増殖性疾患
IUD(リング) 慢性骨髄単球性白血病
経口避妊薬 リンパ球増加症 慢性リンパ性白血病、ウイルス感染、百日咳感染
芽球の増加 急性白血病では幼弱な白血球細胞が増加する
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出題基準 免疫

〔問題 3〕免疫反応について正しいのはどれか。
1. アトピー性皮膚炎は遅延型アレルギーに属する。
2. 後天性免疫不全症候群はHIVがB細胞に感染することにより引き起こされる。
3. 骨髄移植を受ける患者は提供者と血液型が合致しなければならない。
4. 全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫疾患で自己抗体が証明される。

正解 / 4
1.【×】 × アトピー性皮膚炎は即時型のアレルギーでI型に分類される。IgE抗体、肥満細胞や好塩基球が分泌するヒスタミンが関与している。遅延型アレルギーはW型ともいわれ、細胞性免疫が関与し、Tリンパ球が主に働く。ツベルクリン反応が代表的なものである。
2.【×】 × 後天性免疫不全症候群(AIDS)ではヘルパーT細胞にHIVウイルスが感染して死滅した結果生じる。ヘルパーT細胞は細胞性免疫をつかさどるばかりではなく、B細胞の分化や抗体産生にも関与している。そのため細胞性と液性免疫の両方の機能が低下し、その結果、サイトメガロウイルスなどの日和見感染を引き起こす。
3.【×】 × 移植が成立するためには提供側と受け側両者の血液型が違っても移植は可能であるが、HLAが合致しなければならない。骨髄移植ではGVHD(graft versus host disease:移植片対宿主病)が問題となる。
4.【○】 ○ 全身性エリテマトーデス(SLE)は膠原病に属する疾患で、自己免疫疾患として位置づけられている。抗DNA抗体をはじめとする抗核抗体の出現が特徴的である。その他、高頻度にLE細胞の出現がある。
ここがポイント

2)GVHD(移植片対宿主病)
移植された臓器などの非自己(異物)に対して特異的な反応を起こすことを拒絶反応というが、GVHDはその逆で、移植されたものが人体を異物とみなして反応を起こすことをいう。GVHDには、移植後早期に起こる急性GVHDと移植後100日前後以降に生じる慢性GVHDがある。

急性GVHD 皮疹、下痢、黄疸など。肝臓、消化管などに症状が出るる
慢性GVHD 目の乾燥、口内炎、肝障害、膠原病や自己免疫疾患などの症状が出る
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出題基準 クロイツフェルト・ヤコブ病

〔問題 4〕 脳・神経系の疾患で誤っているのはどれか。
1. クモ膜下出血は脳動脈瘤の破裂によるものが多い。
2. 髄芽細胞腫は小児に好発する脳腫瘍である。
3. クロイツフェルト・ヤコブ病はウイルス感染症である。
4. パーキンソン病では神経伝達物質のドーパミンが減少する。

正解 / 3
1. ○ クモ膜下出血の原因は、脳動脈瘤の破裂が70〜80%と大部分を占める。病状として急激な頭痛と項部硬直などの髄膜刺激症状が現れる。
2. ○ 髄芽細胞腫は未分化な神経系の細胞に由来すると考えられている。小児の小脳虫部に好発する悪性腫瘍である。放射線に感受性が高いが、再発すると髄液腔内に播種を起こす。
3. × クロイツフェルト・ヤコブ病は異常プリオン蛋白による進行性の痴呆症で、種々の神経症状も併発し発症後2年以内に死亡する。その他、ウイルス性脳炎には日本脳炎・ヘルペス脳炎・ポリオなどがある。
4. ○ パーキンソン病は中脳の黒質のメラニン含有細胞が次第に消失し、そこから供給されるドーパミンが減少する疾病である。このために安静時振戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害の4主症状を認める他、仮面様顔貌などもみられる。
ここがポイント

1)脳・神経系の疾患は、大別すると脳血管障害と感染症、変性疾患、腫瘍などに分けられる。これらの疾患はいずれも重要である。脳血管障害や感染症では原因と症状について、変性疾患については原因が不明のものが多いためその症状を、腫瘍では好発部位や腫瘍分類について整理し、まとめることが大切である。

2)プリオン病はプロテアーゼ抵抗性の異常プリオン蛋白が沈着する疾患である。その病理像は多彩で炎症反応がなく、異常プリオン蛋白が沈着して灰白質のニューロピルに小さな穴がみられる海綿状態を多く認める。1年間ホルマリン固定した脳でも感染力があるとされるので注意が必要である。ヒトの感染性プリオン病には、ヒト成長ホルモン製剤や硬膜移植により起こるクロイツフェルト・ヤコブ病が有名である。患者からの接触感染はないとされている。

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出題基準 内分泌機能低下

〔問題 5〕 正しいのはどれか。
1. バセドウ病は甲状腺の機能低下症である。
2. アジソン病は副腎皮質の機能低下症である。
3. クッシング症候群は副腎髄質の機能亢進症である。
4. クローン病は下垂体の機能低下症である。

正解/2
1. × バセドウ病は甲状腺機能亢進症の代表的な疾患である。甲状腺のホルモンが過剰に分泌され、頻脈、動悸、多汗などの症状がみられる。20〜30歳代の女性に多い。
2. ○ アジソン病は副腎皮質の機能低下による。皮膚や粘膜にメラニンが異常沈着する。
3. × クッシング症候群は副腎皮質の束状帯の機能亢進による。糖質コルチコイド分泌過剰により、満月様顔貌や骨粗鬆症、無月経などの症状がみられる。下垂体腺腫による副腎皮質刺激ホルモンの増加により二次的に副腎皮質が刺激される場合や、長期にわたって副腎皮質ステロイドを使用した場合にも同様の症状が現れる。
4. × クローン病は口から肛門までの消化管に発生する疾患で、肉芽腫を形成することから肉芽腫性大腸炎とも呼ばれる。原因は不明で肉眼的に縦走潰瘍や玉石様外観が特徴である。下垂体の機能低下は、小児期には下垂体性小人症、成人ではシモンズ病が代表である。
ここがポイント

1)内分泌疾患は機能的疾患が多く、必ずしも形態的変化と直接的に相関しないものも多い。発生頻度の高いものとして甲状腺のバセドウ病や橋本病、糖尿病などがある。個々の疾患における全身病態を理解することが重要である。

2)下垂体好塩基球細胞の腫瘍による両側の副腎皮質過形成をクッシング病といい、副腎原発の腫瘍で異所性ACTH産生腫瘍によるコルチゾル過剰症をクッシング症候群として分けている。長期にわたりステロイドホルモンを投与した場合も同様の症状が現れるが、これを続発性クッシング症候群と呼んで原発性の場合と区別している。

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